
動画は狭い通路にいる2匹の猫の様子から始まる。
そして響くのは子猫の鳴き声。
子猫が寄り添うオス猫は微動だにせず、すでに死んでしまっている。
それでも子猫はそこから離れず、鳴き声をあげるだけ。
オス猫と子猫の意外な関係
親子かとも思える2匹の猫の間には意外な関係があった。
近所の住民によると、この子猫がやってきたとき、
近くに親猫の姿はなく、一匹だけだったそう。
子猫は他の野良猫たちに度々いじめられていた。

そこに現れたのが、今回子猫と共にいたオス猫。
いじめる猫たちから子猫を守り、
次第に兄のような、親のような、子猫の保護者になっていった。
2匹の猫は常に共に行動し、
食べ物を探し懸命に生きていた。

しかし不運なことに、オス猫は病気にかかってしまったのです。
肝臓と肺に腫瘍があったものの、
野良猫のためそれに気づき対処してくれる飼い主もいない。
それでもオス猫は自分が死ぬ間際まで子猫を守り続けたのです。
願いは一つ「強く生きて」
その後、子猫は保護されます。
動物病院ではオス猫と最後の別れの時間が持たれました。
子猫は亡骸を見つめると、
鳴くこともなく静かにオス猫の顔を見つめていました。

再び野良猫として1匹で生きていくことができない。
幸いにも、子猫を引き取る女性が現れました。
そこには死んだオス猫と同じような年の
オス猫「ハート」が暮らしていました。
2匹は初対面でも落ち着いた様子で、
これから仲良く暮らしていけることでしょう。

子猫は“これからの人生が全てうまくいくこと”を意味する
「サピョン」という名前が付けられました。